上司からの一言
昔の職場で上司に言われて、今も心に残っている言葉がある。
当時、僕は20台半ばでとある小売業でパートタイマーとして働いていた。
所謂、就職氷河期と言う奴だ。
仕事はそこそこ忙しく人間関係も良かった。
でも、年齢を考えるとこのままではダメだ! 焦りがジワジワと僕を不安にさせていった。
就職先を探さないといけない。
当時はインターネットの普及もなく、紙媒体の転職情報誌がメインだ。
何ができるだろう?
何がしたいのだろう?
思い悩んでいると、上司が声を掛けてくれた
温和でいつもニコニコしている上司からだ
『就職の事で悩んでいるのか?』
『そうなんです』
『この仕事は○○でダメそうだし、こっちは○○で不安だし』
『何が良いのかわからなくなってきました』
上司は一呼吸置いて
『君は今、ここから遠くにある景色を見ようとしている』
『ここからでも何となく見えるだろ?』
『でもね、動かないと本当に見たい景色は変わらないよ』
『その場所に立たないと見えない事が多くあるんだ』
そう言って、肩をポンポンと叩いて仕事に戻っていった。
今って調べれば何でも分かるじゃないですか
でも、それは整えられた情報なんです。
誰かのフィルターを通して届けられたものなんです。
分かったつもりになっているんです。
動くと視界や景色が変わります。
誰かが見落とした大事なものを見つけられるかも知れない。
先ずは動く事
景色を変える事
上司から教わった大切な事です。
あっ
就職は結果的に失敗しました(笑)
大丈夫!僕もあなたも今日も幸せです。